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確定申告をe-Taxで出したいフリーランスのWeb制作者向けに、用意するものをまとめました。
先に要点を3つ書きます。
- これから初めてe-Taxを使うなら、マイナンバーカード方式になります。カードを使わずに送れるID・パスワード方式は、2025年10月1日から新しいIDとパスワードの発行が止まっています
- 用意するのは、マイナンバーカード、カードを読み取れるスマホ(パソコンならICカードリーダライタでもよい)、カードのパスワード、e-Taxの利用者識別番号の4つです。パスワードを忘れていたり、電子証明書の期限が切れていたりすると、申告の日に送れません
- 会計ソフトから直接送るときも、マイナンバーカード方式です。ID・パスワード方式は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」でしか使えない送り方です。弥生の「確定申告e-Taxオンライン」とマネーフォワードの「スマホアプリで提出」は、カードを読み取れるスマホが前提です
やる順番は、申告の時期(2026年分は2027年2月16日〜3月15日)より前にカードとパスワードとe-Taxへのログインを確かめ、時期が来たら申告書を作って送る、の2段です。
会計ソフトは必須ではなく、国税庁の作成コーナーで作ってそのまま送ることもできます。
ふだんはフリーランスでWeb制作をしています(運営者情報)。
この記事は、2026年11月8日に国税庁とe-Taxのページ、弥生・マネーフォワードのサポートページで確かめたことで書いています。
私は弥生とマネーフォワードのどちらの会計ソフトも使っていません。
画面や手順は変わることがあるので、送る前にそれぞれの案内で確かめてください。
自分の申告がどの扱いになるかは、税務署か税理士に確かめてください。
ID・パスワード方式は新規発行が止まっていて、これから始める人には使えない
作成コーナーからe-Taxで確定申告を送る主な方法には、マイナンバーカード等で電子署名をする「マイナンバーカード方式」と、税務署が本人確認をして発行したIDとパスワードで送る「ID・パスワード方式」があります。
国税庁のお知らせ「「確定申告書等作成コーナー」で利用する ID・パスワードの新規発行停止について」は、ID・パスワード方式を「マイナンバーカードが普及するまでの暫定的な対応」としたうえで、こう書いています。
今後、初めて e-Tax をご利用になる方は、「マイナンバーカード方式」をご利用いただきますようお願いいたします。
新しいIDとパスワードの発行は、2025年10月1日から止まっています。
すでにID・パスワード方式の届出をしている人は、引き続き使えます。
ただ、e-Taxの「ID・パスワード方式について」には、「ID・パスワード方式は、令和9年分確定申告からは利用できなくなる予定です。」とあります。
令和9年分は2027年分(2028年に出す申告)なので、ID・パスワード方式で送れるのは、予定どおりなら2026年分(2027年2月〜3月に出す申告)までです。
もう1つ気をつけたいのは、ID・パスワード方式が使える場所です。
同じページには次のように書かれています。
ID・パスワード方式とは、「確定申告書等作成コーナー」でのみ利用できる送信方式です。
つまり、IDとパスワードを持っている人でも、会計ソフトで作った申告書をそのソフトから送るときは、この方式は使えません(e-Taxの「e-Taxの「ID・パスワード方式」とは何かを知りたい」も、作成コーナーから送る方法と説明しています)。
会計ソフトで帳簿をつけてe-Taxで出したいなら、IDとパスワードがあるかどうかに関係なく、マイナンバーカード方式の準備をしておくことになります。
IDとパスワードを持っていない人には、e-Taxの「作成コーナーで確定申告するために準備しておくべきことを知りたい」が「e-Tax(マイナンバーカード方式)又は書面提出」を使うよう案内しています。
マイナンバーカードもまだ持っていなくて申告に間に合わないなら、今回は作成コーナーや会計ソフトで作って印刷し、書面で出すことになります。
e-Taxで出すために用意する4つのもの
e-Taxの同じFAQ(作成コーナーで準備しておくべきこと)は、マイナンバーカード方式の場合に必要なものを「マイナンバーカードとマイナンバーカード読取対応のスマホ、推奨環境を満たす端末及び正常にインターネットに接続できる環境など」としています。
これに、カードのパスワードと、e-Taxの利用者識別番号を足した4つを、順に見ていきます。

1. 電子証明書の期限が切れていないマイナンバーカード
国税庁の「スマホとマイナンバーカードでe-Tax!」(令和7年分の確定申告特集)によると、カードに入っている電子証明書の有効期限は、年齢にかかわらず、発行から5回目の誕生日までです。
カード自体の期限(18歳以上で発行した場合は10回目の誕生日まで)より先に来ます。
期限が過ぎると、マイナンバーカードを使ったe-Taxはできず、更新の手続が要ります。
弥生の「確定申告e-Taxオンラインで申告データを送信する」は、電子証明書が使えなくなる主な原因として、期限切れのほかに、引っ越し(住所変更)や結婚(氏名変更)などで電子証明書の内容に変更があった場合の失効を挙げています。
更新は市区町村の窓口で行い、更新した電子証明書は、e-Tax側に自動では反映されないので登録し直す、とも書かれています。
カードを作ってから5年近くたっている人や、引っ越しをした人は、電子証明書が使える状態かを先に確かめておくと、申告の日に慌てずに済みます。
2. カードを読み取れるスマホ(パソコンならICカードリーダライタでもよい)
同じ国税庁のページによると、スマホでe-Taxに送るならマイナンバーカード読取対応のスマホが必要です。
パソコンやタブレットで送るなら、読取対応のスマホか、ICカードリーダライタが必要です。
対応している機種は、マイナポータルの「よくあるご質問」で確かめられます。
また、マイナンバーカードを使ってe-Taxで送るには、デジタル庁の「マイナアプリ」をスマホに入れておく必要がある、と書かれています。
スマホにマイナンバーカードの機能を入れている人(Androidのスマホ用電子証明書、iPhoneのマイナンバーカード)は、カードをスマホで読み取らなくても、申告書の作成と送信ができます(作成コーナーで準備しておくことのFAQ)。
3. マイナンバーカードのパスワード(送るたびに2つ、最初の登録でもう1つ)
マイナンバーカード方式では、カードを作ったときに自分で決めたパスワードを使います。
国税庁の同じページと、e-Taxの「ご利用の流れ」の説明をまとめると、次のとおりです。
- 利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁):e-Taxにログインするときに使う。3回続けて間違えるとロックされる
- 署名用電子証明書のパスワード(英数字6〜16文字):作った申告データを送るときの電子署名に使う。5回続けて間違えるとロックされる
- 券面事項入力補助用のパスワード(数字4桁):マイナンバーカード方式の利用開始のときに、氏名・住所・生年月日・性別を読み取るのに使う。3回続けて間違えるとロックされる
カードを作ったのが何年も前だと、どちらのパスワードを何にしたか覚えていないこともあると思います。
パスワードが合っているかは、公的個人認証サービスの「JPKI利用者ソフト」をスマホかパソコンに入れて、申告の前に確かめられます。
国税庁のページによると、利用者証明用と署名用のどちらか一方だけがロックされたときは、コンビニなどのキオスク端末で初期化・再設定ができます。
両方ともロックされたときや、電子証明書が失効しているときは、市区町村の窓口での手続です。
4. e-Taxの利用者識別番号(16桁)
e-Taxの「ご利用の流れ」によると、e-Taxを使うには利用者識別番号(半角16桁の番号)が必要です。
マイナンバーカードを使う場合は、e-Taxソフト(WEB版)のログイン画面でカードを読み取ると「マイナンバーカード方式の利用開始」の画面に進みます。
利用者識別番号を持っていない人は、画面に従って入力を進めると、マイナンバーカード方式の登録が終わります。
同じページには、注意が1つ書かれています。
すでに利用者識別番号を持っている人が、開始の届出を出して新しい番号を取ると、それまでの番号は使えなくなり、メッセージボックスの中身も引き継がれません。
前に一度e-Taxを使ったけれど番号や暗証番号が分からない、という人は、新しく取るのではなく「変更等届出」の手続を、と案内されています。
なお、国税庁のお知らせの注記にあるとおり、ID・パスワード方式の新規発行が止まったあとも、利用者識別番号の新規取得やe-Taxへのログインはできます。
申告の時期が来る前に、一度e-Taxにログインしておく
確定申告の期間は、国税庁のタックスアンサー No.2020(確定申告)によると、原則として翌年2月16日から3月15日までです。
2026年分なら、期限は2027年3月15日(月)です。
上の4つのうち、パスワードの再設定や電子証明書の更新は、窓口や端末に出向く手続です。
申告書ができてから送れないと分かると、期限までの残りの日数で片づけることになります。
私なら、申告の時期より前に、次の2つだけ済ませておきます。
- カードの電子証明書の有効期限を見て、パスワード2つが合っているかをJPKI利用者ソフトで確かめる
- e-Taxソフト(WEB版)にマイナンバーカードでログインして、利用者識別番号が登録されていることを確かめる(持っていなければ、ここで登録する)
ここまで済んでいれば、申告書を作る道具が作成コーナーでも会計ソフトでも、送る段階で止まりにくくなります。
会計ソフトから送るときは、ソフトごとに手順が違う
会計ソフトで帳簿をつけている人は、ソフトの中で作った申告書を、そのままe-Taxに送れるものがあります。
作成コーナーに数字を打ち直さずに済むのが、会計ソフトから送る利点です。
ここでは弥生とマネーフォワードのサポートページに書かれている手順の要点だけを並べます。
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弥生(やよいの青色申告 オンライン)
やよいの青色申告 オンライン
では、「確定申告e-Taxオンライン」という機能で申告データを送ります。
弥生のサポートページに書かれている流れは、次のとおりです。
- 確定申告e-Taxオンラインで申告するには、マイナンバーカードの読み取りに対応しているスマートフォンが必要
- e-Taxには、利用者識別番号とe-Taxの暗証番号(半角8〜50文字で、英小文字と数字を1文字以上ずつ含むもの)を入れてログインする
- 電子署名は、スマホの「弥生 電子署名」アプリで画面のQRコードを読み取り、署名用パスワードを入れて、スマホをマイナンバーカードに当てて行う
- 送ったあとは、「確定申告の手順」画面の「Step4 電子申告(e-Tax)」に完了のチェックが付き、「受付番号」と「送信日時」が出ていることを確かめる
読み取りに対応したスマホを持っていない場合は、確定申告e-Taxオンラインでは申告できない、と書かれています。
その場合の方法として、申告データをダウンロードして国税庁の「e-Taxソフト(WEB版)」に取り込んで送る方法と、決算書や申告書を印刷して作成コーナーで手入力する方法が案内されています。
マネーフォワード クラウド確定申告
マネーフォワード クラウド確定申告
では、提出方法として「スマホアプリで提出(電子申告)」と「e-Taxで電子申告」と「窓口・郵送で提出」が用意されています(「確定申告書」の作成後の手続き)。
このうちスマホアプリで提出する流れは、マネーフォワードの「スマホアプリで提出(電子申告)」によると次のとおりです。
- 用意するのは、適切な電子証明書が入ったマイナンバーカードと、マイナンバーカード読取対応のスマートフォン
- e-Taxの利用者識別番号を取り、マイナンバーと紐づけておく(ページでは、スマホの「マイナポータル」アプリで行うよう案内している)
- アプリの「提出に関する設定」で「スマホアプリで提出(電子申告)」を選び、「申告書の提出」から、マイナンバーカードに紐づく16桁の利用者識別番号と、署名用と利用者証明用のパスワードを入れてカードを読み取る
- 受付結果は、Web版のe-Taxで確かめる
同じページには、トライアル利用の状態で、申告内容に「事業所得や不動産所得を申告」を選んでいる場合は、この方法は使えない、とも書かれています。
事業所得で申告するフリーランスは、送る段階になってから気づかないように、契約の状態を先に確かめておくとよいと思います。
どちらのソフトも、e-Taxで送らない書類があるときは、送ったあとに送付書(マネーフォワードの呼び方では送付表)を付けて郵送などで出す、と案内しています。
2つのソフトの料金やプランの違いは、やよいの青色申告とマネーフォワードを比較。
消費税の申告と申し込む時期で料金が変わるにまとめています。
2027年分からは、65万円の控除にe-Taxが要る
ここは青色申告の人向けの話です。
e-Taxで出すかどうかが控除の額に関わります。
2026年分までは、複式簿記なら書面で出しても55万円の控除を受けられます。
2027年分からは、65万円の青色申告特別控除はe-Taxで出すことが条件になり、書面で出すと控除は10万円までです(国税庁のリーフレット)。
法令の原文で確かめた内容は、フリーランスのWeb制作者が青色申告にするには、いつまでに何を出すのかに書いています。
ID・パスワード方式が使えなくなる予定なのも、同じ2027年分の申告からです。
2027年分から先も65万円の控除を受けたい人は、マイナンバーカード方式で送れる準備が、いずれ要ることになります。
2026年分の申告で一度マイナンバーカード方式を通しておけば、つまずく所を先に見つけられると考えています。
帳簿をまだつけていない人は、送る準備の前に、確定申告の前に帳簿をつけていなかったら、フリーランスのWeb制作者は今から何をすればいいのかから始めてください。
e-Taxで出したあとで間違いに気づいたときの直し方は、確定申告を出したあとで間違いに気づいたら、フリーランスのWeb制作者はどう直せばいいのかにまとめています。
確定申告をe-Taxで出す準備のまとめ
- ID・パスワード方式は、2025年10月1日から新規発行が止まっている。これから初めてe-Taxを使うならマイナンバーカード方式で、ID・パスワード方式は令和9年分(2027年分)の申告から使えなくなる予定
- ID・パスワード方式は作成コーナーでしか使えない。会計ソフトから送るなら、マイナンバーカード方式の準備が要る
- 用意するのは、電子証明書の期限が切れていないマイナンバーカード、読み取れるスマホ(パソコンならICカードリーダライタでもよい)、カードのパスワード、16桁の利用者識別番号。カードが間に合わなければ書面で出す
- パスワードの確認と、e-Taxへのログインは、申告の時期が来る前に済ませておく。2026年分の期限は2027年3月15日(月)
- 弥生の確定申告e-Taxオンラインと、マネーフォワードのスマホアプリでの提出は、カードを読み取れるスマホが前提。マネーフォワードは、トライアルの状態で事業所得を申告する設定だと、アプリからは送れない
