提案文は何文字書いているか

提案文の文字数の分布を示した製図風のヒストグラム。中央の3本に93%が集中している

クラウドソーシングの提案文を、どれくらいの長さで書けばいいのか。
自分の分を963件、機械で数えました。

中央値は2,435字。
そして93%が2,000〜3,000字に収まっていました。

思っていたよりも、ばらついていません。

ふだんはフリーランスでWeb制作をしています(運営者情報)。
自分の提案文を数えた結果と、そこから考えたことを書きます。

目次

クラウドソーシング963件の文字数

数え方を先に書きます。
1案件につき1つ保存している提案文のテキストのうち、クラウドワークス・ココナラ・ランサーズの3つに出したもの963件が対象です。
改行とスペースを除いた文字数を数えました(2026年8月19日時点)。

Upworkの英文カバーレターなど、日本語以外のものは外しています。
英語1文字と日本語1文字を同じ物差しで数えると、分布が歪むからです。

位置文字数
最短557字
下位25%2,322字
中央値2,435字
上位25%2,636字
最長5,354字

目を引いたのは幅の狭さです。
クラウドソーシングは案件ごとに求められるものが違うのに、出す文章の量は動いていませんでした。

  • 2,000〜3,000字に入るものが93%
  • 1,500字未満は0.9%

クラウドソーシングの媒体別に見ても、ほぼ同じ

媒体件数中央値範囲
クラウドワークス502件2,523字884〜4,969字
ココナラ248件2,331字1,671〜3,127字
ランサーズ213件2,359字557〜5,354字

3つとも中央値は2,300〜2,500字の範囲に入りました。
媒体が変わっても長さは変わっていません。
ばらつきが小さいのはココナラで、1,671〜3,127字の間に全部が収まっています。

案件の内容も予算もばらばらなのに、出している文章の長さはほぼ一定でした。
意識して揃えたつもりはありません。

なぜ揃うのか

理由は単純で、提案に書く項目がだいたい決まっているからだと思います。

誰なのか。
何ができるのか。
この案件をどう進めるのか。
いつまでにいくらでやるのか。
募集要項で聞かれていることに答える。
これを埋めていくと、案件が変わっても分量は似た場所に着地します。

逆に言うと、長さは自分で選んでいる変数ではなさそうです。
項目を決めた時点で、ほぼ決まっているように見えます。

だから「何文字で書くべきか」を悩む意味は、あまりないと考えています。
書くことを決めれば、長さはついてきます。

短いものと長いものの違い

両端を読み返しました。

最短の557字はランサーズの案件でした。
募集要項の情報量が少なく、こちらから提示できる具体が限られた結果です。

最長の5,354字は逆で、募集要項に質問が並んでいて、そのすべてに答えた結果です。
長く書こうとしたのではなく、聞かれた数だけ長くなりました。

両端はどちらも、相手の出し方に引っ張られた結果に見えます。
2件だけなので断定はできませんが、少なくとも自分の意思で長さを決めた形跡は見つかりませんでした。

深さは変えました

長さは変えていませんが、中身の深さは途中で変えています。

以前は、要件を隅々まで読み込んで、実装方針まで踏み込んで書いていました。
1の情報から100の内容を出すような書き方です。
いまは1の情報から10くらいにとどめています。

手を抜いたのではなく、順番を変えました。
輪郭を示して、返事が来てから深く書く。

そうした理由は、別に数えた記録から出ています。
ランサーズで終了が確認できた39件のうち20件は、誰も選ばれないまま消えていました。
選ばれなかったのではなく、選定そのものが行われていない。
全57件で見ると35%です。
内訳はランサーズで終わった案件の半分は、選定されずに消えたに書きました。

そこに実装方針まで書き込むのは、読まれるかどうか分からない相手に、こちらの時間を先払いしていることになります。

長さと結果の関係は、まだ分かりません

正直に書きます。
「長いほうが通る」「短いほうが通る」を、手元のデータで示すことはできません。

返信が来た件数が少なすぎて、長さとの関係を見ようとしても意味のある差になりません。
998件の分布は出せても、そこから因果は言えないというのが現状です。

できるのは、自分が実際に何文字書いているかを出すところまでです。
それが最適かどうかは、この数字からは言えません。

長さより先に決めること

文字数で悩む時間があるなら、先に決めておいたほうがいいことがあります。
私の場合は次の2つでした。

  1. 修正の範囲。数えたところ、回数を書いていたのはごくわずかでした。修正は何回まで無料にするか
  2. 受注後に見る場所。提案が通ってから契約書を初めて読むと、時間がありません。業務委託契約書で最低限見る場所

提案文の文字数は、書く項目を決めればついてきます。
そこに時間を使うより、通ったあとに効いてくるものを先に決めておくほうが、結果として楽になると考えています。

なお、この数字は今後も動きます。
応募するたびに件数が増えるためで、実際、この記事を書いているあいだにも増え続けていました。
集計値は2026年8月19日時点のスナップショットで固定しています。
分布そのものは大きく変わっていません。

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この記事を書いた人

宮城県東松島市でひとりでWeb制作をやっています。Web業界10年、会社員時代に50を超えるプロジェクトを担当したのち独立。実際に使った道具と、迷って決めたことを書いています。

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